サロンブースト

インバウンド?アウトバウンド営業で指名売上は伸ばせる!スタイリスト必読!

「自己責任を忘れ自分の不幸を何かの所為にして被害者になるのがオチだ。

なら方法は一つ。

自分だけは生き残ってやると

個人で戦うことだ!」

by サラリーマン金太郎 鷹司

毎週楽しみにしているヤングジャンプのサラリーマン金太郎は、数多くの名言が飛び出すのですが、休み明けの頭に一撃を入れられました。

仕事が回らなかったり、上手くいかないことがあると、自分の器量に問題があったと考えるようにしているのですが、頭のどこかで、何かの所為にして
いる時があります。今日は自戒の念も込めて、個人で売り上げる為のアウトバウンド営業について書きます。

1.インバウンド営業とは?

インバウンドの間違いじゃないか?と思われた方もいらっしゃるかもしれません。

「安心してください。アウトバウンドですよ。」

※はい、すみません。

アウトバウンドのお話をする前に、今年騒がれた「インバウンド」についてご説明します。

原義は「入ってくる、内向きの」という意味。対義語はアウトバウンド

引用: wikipedia

直訳すると、分かるような分からないような感じですね。

美容院・ネイルサロン・エステサロンといったサービス業においてのインバウンドとは、お客様から電話が掛かってきて来店されるケースや、ウェブ予約から来店されるケースがインバウンドです。

そう、サービス業では、ほとんどの場合がインバウンド営業なのです。

当たり前にはなっているものの、電話予約やウェブ予約をしてもらう為には、ホームページ・ブログ・ホットペッパー・チラシ・ローカル紙などの仕掛けが必要であり、オーナーの手腕とスタッフの協力があってこそですので、当然、軽視できません。

※訪日外国人が来店されるケースもインバウンド美容と呼ばれますが、今回は、本筋から逸れますので、説明より割愛しております。

2.アウトバウンド営業とは?

美容院・ネイルサロン・エステサロンの営業のほとんどがインバウンドな訳ですが、アウトバウンド営業とはいったいどういったものなのでしょうか?

サラリーマンの営業でいえば、飛込営業や訪問販売が挙げられます。
自らお客様になってもらいたい相手の所に行き自社の商品やサービスを売り込む営業です。

組織立っている会社であれば、会社にお客様からかかってくる電話を担当する部署(インバウンド担当)と、飛び込み専門の部署(アウトバウンド担当)とが、きっちり分かれており、アウトバウンド担当は、これだけインバウンドが叫ばれる時代であったとしても、アウトバウンドに専念します。

それが効率的・非効率的かは違いはあれど、企業を運営していく上で重要なポジションです。

3.売上げは自分で取ってくる

サービス業において、飛込み・売込み営業をする機会はほぼないと思います。
しかしながら、知らず知らずのうちに、アウトバウンド営業をしていた方も多いと思います。

それが、チラシ配りです。

新人時代にチラシを配ったご経験はありませんか?今もやっている方はいらっしゃいませんか?
まだやったことが無い方がいらっしゃれば、一度、オーナーにお願いして配ってみた方が良いですよ。

チラシ配りは、お客さまになってもらいたい相手のところに行って、営業をするわけですから、紛れも無くアウトバウンド営業です。

このチラシ配りは、すごく奥が深く、意図を持ってすることが大切です。
チラシを取ってもらうために、「相手の取ってもらい易い位置に差し出す」「取ってもらいやすそうな人を見分ける」といったノウハウもありますが、
もっとも肝心な事は、来店してもらうことです。

更に、踏み込んで実践しなければいけないのは、チラシを渡すと同時に自分を売り込むことです。

指名を上げているスタイリストは、この自分を売り込む事に長けている人が非常に多いです。
天性というよりは、チラシを武器にして、どうやったら自分を売り込めるのかを、トライ&エラーを繰り返しながら人一倍考えているからだと思います。
そして、見知らぬ人に話しかけて断られるのは誰でも嫌なものですが、それを凌駕する仕事(売上)に対する意識と精神力があるのでしょう。

実は、このアウトバウンドはチラシ配り以外にも、普段の生活の中にも数多く存在しています。

食事に行ったカフェや居酒屋、遊びに行ったクラブ、毎週通ってるスポーツジム、子どもの通ってる幼稚園、よく買い物にいくお店など、あらゆる場面で、いろいろな人に出会うタイミングがあると思います。
その時こそが、アウトバウンド営業のチャンスです。

外では、あまり人としゃべりたくない。勤務時間外で、お店の話をしたくないという方もいると思います。
それは、それで良いかもしれません。
そこまでやらなくても、指名をあげる方がいるのも事実ですので、否定もしません。

しかしながら、指名が上がれば上がるほど、自然と自分のことを知っている人が多くなり、街中で声を掛けられる機会も増えるので、少しずつでも、アウトバウンドを始めることをオススメします。

方法は簡単です。

たとえば、お店が名刺や紹介カードを用意してくれているのであれば、それを普段から名刺入れや、財布の中に忍ばせておいて、少し仕事の話が出たときに、サッと渡すだけでOKです。

無理に、お店のサービスや料金などについて話す必要はありません。
このお店で私が働いているということを知ってもらうだけで十分です。

なぜなら、美容院の大半は女性客であり、その女性のほとんどが1~3ヶ月に1度、どこかの美容院に通っています。
そして、人は心理的に好印象を持った相手のお店に来店する傾向があるからです。

もし、名刺や紹介カードが無いのであれば、100枚/1000円~2000円で作れますので、作ってみましょう。
言葉に変わって、強い武器になってくれるでしょう。

4.個人を売る

アウトバウンドについて簡単にですがご説明させて頂きました。
アウトバウンド営業の重要性について、ご理解頂けましたら嬉しいのですが。

もう一つお伝えしたいことがあります。
これは、重々承知されている方も多いかもしれません。

それは、「指名を上げる為には個人を売ること」です。

世の中には、あらゆる業種がありますが、美容院・ネイルサロン・エステサロンなど、個人を売る仕事はそれほど多くありません。

たとえば、有名なappleの製品なんかは、誰が営業であったとしても、欲しければ買いますよね。
サラリーマンの営業で、特にメーカーの場合は、商品を売ることが目的であるため、営業力が必要といえど、商品が良くなければ売れませんし、商品が良ければ売れます。

その点、美容院・ネイルサロン・エステサロンは、技術とサービス・トーク、いわゆるホスピタリティーの対価としてお客様からお代金を頂戴するわけです。
ここまで洗練された営業力が必要な業種はなかなかありません。

だからこそ、商品勝負といったことは無く、ガチンコで個人で戦うことが必要なのです。

5.まとめ

今回の記事は、オーナーよりもプレイヤーであるスタイリスト向けの内容でした。しかし、オーナーになられている方は、これを実践されて来られた方が多いのでは無いのでしょうか?
そして、オーナーになられた今は、スタイリストの指名売上を伸ばす為に、お客様に来店してもらえるように、インバウンドを努力されていることと思います。
美容業界は、あらゆる業種の中でも競争が激しく、出店・廃業が日常的に起こっておりますが、オーナー・スタッフがそれぞれの役割を明確にし、インバウンド・アウトバウンドに取り組み、一丸となって、売上を上げるという目標に向かえば、サロンは永続的に繁栄することだろうと思います。

私自身も、職種は違えど、WEB制作・コンサルティングとして美容業界に携わっており、今回の記事を書いて、精進しないといけないと気を引き締めることができました。

今年ももうすぐ終わりますが、悔いを残すことなく、踏ん張って行きましょう!

”やれることは、まだまだたくさんある!!”

サロンブースト