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美容院経営者は要注意!違法な長時間労働をした企業を公開!

昨今、違法な長時間労働がクローズアップされたニュースはよく目にすると思います。
美容院では営業後のレッスンや早朝レッスンは一般的なものであり、営業時間とレッスン時間を合わせると、比較的、勤務時間の長い業種になります。
スタッフによっては、レッスンを長時間労働と考え、お店とトラブルになり退職するというのはよくある話ではないでしょうか?
通常はスタッフとお店側の折り合いのつくところで解決したいところですが、稀に大事となることがあり、労働基準監督署まで入ってくるケースもあります。
今は、長時間労働の撲滅の流れに追い風が吹いてる状況ですので、サロンオーナーとしては、より注意しながら経営をしていかなくてはいけません。

ブラック企業を公開!

今までは、大手企業や悪質な事例としてメディアにでも取り上げられない限り、問題が表に出ることは無かったのですが、この度、厚生労働省が労働基準関係法令違反に関わる公表事案を『厚生労働省のホームページ』及び『都道府県労働局』のホームページに一定期間掲載されることになりました。
これは「『過労死ゼロ』緊急対策」という昨年発表された施策の一環で、長時間労働や賃金不払いといった労働基準関係法令違反の疑いで送検された企業が掲載されます。

掲載される内容は、
【企業・事業場名称、所在地、公表日、違反法令条項、事案概要、その他参考事項】
サロンの場合ですと、店名と違反した内容がバッチリ出てしまいます。

厚生労働省労働基準局の発表文書はこちら

今のところサロンは公開されていない

初回分を見る限り、建設関係が多い印象でしたが、今のところ、美容院、ネイルサロン、エステは無いようでした。
しかしながら、昨今の長時間労働や賃金未払といった労働者保護の流れは、より一層強くなることが予想されるので、美容業界から名前が挙がってくることも予想されます。
そして、スタッフしいてはスタッフの両親からお店の労働環境を今まで以上に注視されるようになることは間違いありません。

労使関係の見直しと対策が必須

スタッフ育成、お客様へのサービスの向上する為に、レッスンやミーティングは必要なものですが、オーナーとスタッフ、そして、スタッフ同士でも「仕事に対する価値観」や「労働環境に対する価値観」、「賃金に対する価値観」はそれぞれ異なります。
サロンに勢いもあり、皆が同じ方向性・目的を持って営業されていたとしても、売上の落込み、派閥(チーム)、指名売上の格差、色恋沙汰、他店への引抜き等で、ひずみが発生し、それがネガティブな方向性に進む可能性は含んでおります。
だからこそ、雇用契約内容の見直しや確認は、勿論のこと、福利厚生の充実や、定期的なスタッフへのケア・ヒアリングを行い、予想されうるリスクに対策を取って備えておくことが必要です。

労使関係を向上し売上を増加させる

美容院経営者にとって労使関係はリスクのあるネガティブな内容に捉えられがちかもしれませんが、逆説的に考えれば、労使関係を向上し、労働環境をよくすることで、スタッフの仕事に対するモチベーションアップに繋がります。
そして、それが技術やサービスの向上に繋がり、そして、お客様の満足度、いわゆるホスピタリティーが向上し、必然的に売上を増加させることができます。
だからこそ、ネガティブに守りや負の連鎖を考えるのではなく、ポジティブに捉えてスタッフの働きやすい労働環境の良いサロンを目指し実践することが出来れば、それがお店にとっての強みとなり、サロンを永続的な繁盛店にしてくれることと思います。

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